less という名前は、冗談から来ている

less より先に more というページャがあった。1970年代の終わりに生まれ、1画面ずつ先へ進める。ただし戻れない。読み飛ばしたら、開き直すしかなかった。
1980年代、Mark Nudelman が後戻りできるページャを書いた。less という名前は、仲間の誰かが「後ろへも進める more(backwards more)」をもじって付けた冗談だという。結果として「Less is more(少ないほど豊かだ)」の洒落にもなり、しかも中身は more より高機能という、二段構えの落ちになっている。
そしてこの less は、もうあちこちにいる。man でマニュアルを開いたときのあの画面も、多くの環境では less が出している。だから / で検索できるし、q で閉じられる。less の操作を覚えれば、それはそのままマニュアルを読む操作でもある。
一度覚えたキーが、別の場所でそのまま効く。ターミナルはそういう作りになっている。
