テープの時代から生き残ったコマンド

tar は1979年、Unix V7で登場しました。当時のコンピュータは、冷蔵庫サイズの磁気テープ装置にデータを保存していました。テープは順番にしか読み書きできないから、ファイルを1本のテープに「順番に並べて詰める」必要があった。それが tar、tape archive の原点です。
テープがなくなった今でも、「複数ファイルを1つにまとめる」というシンプルなアイデアは生き残りました。Linuxサーバーのバックアップも、Dockerイメージの中身も、実は tar アーカイブ。半世紀前に磁気テープのために作られたフォーマットが、クラウドの時代でも現役で動いています。
半世紀前のエンジニアが解決した問題を、同じコマンドで自分も解決している。ターミナルにはそんな歴史の層が積み重なっています。
