為替レートから宇宙へ

1996年、スウェーデンのプログラマー Daniel Stenberg は、IRCチャットで為替レートを表示したかった。そのために、ブラジルの Rafael Sagula が書いた小さなツール httpget に手を入れ、やがて保守を引き継いだ。これが1998年に curl という名前になる。「URLでデータを取りたい」。ただそれだけの動機だった。
今では curl は自動車の組み込みシステム、テレビ、ゲーム機、そして火星を飛んだヘリコプターにまで搭載されている。インターネットに繋がるほぼすべての場所に curl がいる。そして Daniel は今も、その中心となってメンテナンスを続けている。
小さな「困った」を解決するツールが、世界中のインフラを支えることがある。curl は、そういうコマンドだ。
