Vimの中には、もっと古いエディタが入っている

画面が無かった時代、エディタは1行ずつ相手をした
画面が無かった時代、エディタは1行ずつ相手をした

:w で保存して、:q で閉じる。このコロン、なぜコロンなのか気になりませんか? この : を押した瞬間、あなたはVimの中にいる別のエディタに話しかけています。

1970年代、画面のある端末はまだ贅沢品でした。当時のエディタは1行ずつ命令して編集する「行エディタ」でした。バークレーの学生だったBill Joyは、行エディタ ex を作り、そこに画面を見ながら編集する機能を足しました。その機能の名前が vi(visual)でした。 つまり vi は ex の別の顔で、多くのシステムでは今も同じプログラムが両方の名前を持っています。Vimはその子孫。だから : を押すと ex 側に戻り、Vimのヘルプはいまも : で始まる命令を「Exコマンド」と呼びます。

:wq と打つたび、50年前のエディタが1行ぶんだけ顔を出している。